保険診療・自費診療について

歯科における保険診療と自費診療

歯科医療は、健康保険が適用される保険診療と、適用されない自費診療とに分かれています。この2つの違いは素材と治療法にあります。

  保険診療 自費診療
概要 最低限の機能を回復できる。そのため、一般的な歯科治療であれば保険診療で十分といえる。 仕上がりの精度が高く、審美性や耐久性などが重視されている。
使用できる素材・治療法 レジン(歯科用プラスチック・保険診療は国で認められた歯科素材)しか使用できない。 選択肢が広く、高品質・高価な素材や最新の治療技術を用いることができる。
費用面 同じ治療であればどの医院であってもほぼ同じ金額となり、費用が安く済む。 保険が適用されず高額になりがち。歯科医院で自由に費用を設定できるため、金額が大きく違うことがある。
審美面 治療した箇所が明らか。 より自分の歯に近い。
機能面 違和感がある。 より自分の歯に近い。
代表的な治療例 ・レジン床義歯
・銀歯
・インプラント治療
・金属床義歯
保険診療・自費診療について

保険診療と自費診療、どちらを選ぶ?

保険診療と自費診療をわかりやすくたとえると、保険診療は基本的な機能を備えた標準装備の車。自費診療は充実したオプションから、好きなカラーや装備が選べる車、といったところでしょうか。ですから、どちらを選ぶかは患者様次第です。

患者様の症状によって、自費診療を選んだほうが長期的に有利な場合もあります。もちろん治療の完成度にも満足感を得られるでしょう。しかし全額負担なのが気になるところ。保険診療であれば、自己負担額は3割で済むにもかかわらず、です。

山村歯科クリニックでは、保険診療でも十分な症例の場合は、むやみにお金をかけずに済む保険診療をおすすめしています。

医療費控除制度がご利用いただけます

歯科診療は一般の医療と同じく、一部の診療を除き、「医療費控除制度」が利用できます。「本人または、生計を共にする配偶者やその他親族のために支払った1年間(1月1日~12月31日)の医療費」が合計で10万円以上になる場合、医療費控除の対象となります。

医療費控除を受けるには

2月16日から3月15日までに、住所地を管轄する税務署での確定申告が必要です。医療費の支出を証明する領収書やレシートを添付のうえ、必要事項を記載した確定申告書をご提出ください。

医療費控除額の計算式

図「医療費控除額の計算式」

通院費も医療費控除の対象になります

医療費控除は治療費のほか、治療のための通院費も対象になります。お子様の通院に付添が必要なときなどは、付添人の交通費も通院費に含まれます。ただし、通院費として認められるのは公共機関などであり、自家用車で通院したときのガソリン代や駐車場代は認められません。